徳島でみれない映画を見る会 掲示板
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ちはやふる
投稿者:
映画ファン
投稿日:2025/06/14(Sat) 09:35
今度日テレ系でドラマ化する
高校の百人一首部が舞台の「ちはやふる」。
元々の原作はマンガ。
このマンガのファンだった知り合いから
「映画は面白いの?」
と聞かれたことがありました。
当時、僕はあまり興味はなく「見てない」と答えただけでした。
何年か前にNHKBSだったかで百人一首部の名門校や大会に取材したドキュメンタリーを見て
すごく面白かったので、映画にも興味が湧いてきて
WOWOWで録画した3部作全部をみました。
もう、すごく面白かった。
だから、今度のドラマもいいのじゃないかと思います。
映画で素人に近い新入部員を演じた上白石萌音が
ドラマでは顧問教師役を演じるそうです。
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テレビドラマ「舟を編む」再放送
投稿者:
映画ファン
投稿日:2025/06/09(Mon) 06:36
三浦しおん原作「舟を編む」が再放送されます。
地上波NHK 6/17(火)より 全10話。
毎週火曜 夜10:00〜10:45
再放送
毎週金曜 朝0:35〜1:20 (木曜深夜)
映画とまた違った好内容になっています。
興味のある方、ぜひご視聴あれ。
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ハシゴ鑑賞
投稿者:
映画ファン
投稿日:2025/06/07(Sat) 08:44
6月は話題作が目白押し。
その皮切りに、イオンシネマで9:20からの「ぶぶ漬けどうどす」
12:00からの「国宝」をハシゴ鑑賞した。
「ぶぶ漬け」は2時間
「国宝」は2時間55分と
これは体力が持つかと心配したが
作品の面白さに引っ張られて、居眠りすることもなく両作品とも満喫した。
さて、どちらがよかったかと問われれば
文句なしに「ぶぶ漬け」を押したい。
「国宝」はキャスト、舞台の豪華さでは群を抜いていたが
800ページの原作を映画化するために
その時代時代のエピソードを並べていくのが、やや羅列的になってしまったような感じを受けた。
かつて某人が
画面に年月日なり、場所を文字で示すような映画はいただけない
そういうものがなくても見る人に分かるように作らなければ
と語っていたが、まさに「国宝」は、そういう映画になってしまっていたような。
ただ、ストーリーの節目節目に再現される歌舞伎の名場面の豪華さには
それをみるだけでも、この映画の価値はあるように思った。
「国宝」に対して「ぶぶ漬け」は、まさに映画らしい映画。
ちょっと皮肉な語り口に、思わず引き込まれて
そのストーリー展開に翻弄される。
「ぶぶ漬けどうどす」という本音を表に出さずに愛想を崩さない京都人気質を
面白おかしく網羅したものかと思いきや
話はとんでもない方向へと転がっていく。
調べてみたら脚本はアサダアツシ。
「そばかす」とか「his」など、
ちょっとしたことだが、普通では思いつかないようなアイデアで面白い脚本を書いている。
この映画も、さすがだと思わせる。
本日は、まったく違う方向で2本の映画を十二分に味わった。
6月は忙しくなりそう。
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6月1日特別例会報告
投稿者:
事務局
投稿日:2025/06/02(Mon) 09:04
そろそろ暑くなりそうな6月1日。
特別例会でした。
後からニュースを見たら暑い日中だったようですが
館内はクーラーが効いていたので、そんなこと微塵も感じませんでした。
映画の舞台の半分は常夏?の台湾。
何か気持ちまで涼しくなっていました。
定番の青春恋愛もので物足りない会員さんもいたようですが、
長いはずの2時間3分が、あっという間に過ぎたようでした。
入会も5人あって、先月入会から引落し手続きをしてくれた方2名で
スタッフとしても気持ちが軽かったです。
10:30からの回……会員99人 招待2人 入会4人 合計105人
13:10からの回……会員74人 招待1人 入会1人 合計 76人
15:50からの回……会員33人 招待0人 入会0人 合計 33人
18:30からの回……会員29人 招待0人 入会0人 合計 29人
合計243人の参加でした。
今月は、もう一回通常例会があります。
6/22(日)、痛快な内容で、世界で大きな社会問題になっている特殊詐欺の真実についても知ることのできる
韓国映画の結紮「市民捜査官ドッキ」をお楽しみに。
たくさんの参加をお待ちしております。
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6月のシネマップV
投稿者:
映画ファン
投稿日:2025/06/01(Sun) 06:37
6/20(金)〜
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(日本 2時間7分)ufoTABLECINEMA
お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」を、
「勝手にふるえてろ」「私をくいとめて」の大九明子監督が映画化。
大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。
そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に目を奪われた小西は、
思い切って彼女に声をかける。
「ルノワール」(日本=フランス=シンガポール=フィリピン)北島シネマサンシャイン
長編初監督作「PLAN 75」の早川千絵監督の長編監督第2作。
日本がバブル経済のただ中にあった1980年代後半の夏を舞台に、
闘病中の父と、仕事に追われる母と暮らす11歳の少女フキの物語を描く。
2025年・第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、
早川監督にとってデビューから2作連続でのカンヌ映画祭出品となった。
1980年代後半。11歳の少女フキは、両親と3人で郊外の家に暮らしている。
ときに大人たちを戸惑わせるほどの豊かな感受性を持つ彼女は、
得意の想像力を膨らませながら、自由気ままに過ごしていた。
6/27(金)〜
「でっちあげ」(日本 2時間9分)イオンシネマ・北島シネマサンシャイン
三池崇史監督が綾野剛を主演に迎え、
日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした
福田ますみのルポタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相」を映画化。
2003年。
小学校教諭の薮下誠一は、児童・氷室拓翔への体罰を保護者の氷室律子から告発される。
しかもその内容は、教師によるいじめとも言えるほど、聞くに堪えないものだった。
それを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦は実名報道に踏み切り、過激な言葉で飾られた記事は世間を震撼させる。
マスコミの標的となった薮下は、誹謗中傷や裏切り、さらには停職と、絶望の底へ突き落とされていく。
世間でも律子を擁護する声は多く、550人もの大弁護団が結成され前代未聞の民事訴訟に発展。
誰もが律子側の勝利を確信するなか、法廷に立った薮下は「すべて事実無根のでっちあげ」だと完全否認する。
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6月のシネマップU
投稿者:
映画ファン
投稿日:2025/05/31(Sat) 12:21
6/13(金)〜
「リライト」(日本 2時間7分)イオンシネマ・北島シネマサンシャイン
「ちょっと思い出しただけ」の監督・松居大悟と「サマータイムマシン・ブルース」の脚本家・上田誠が初タッグを組み、
法条遥の同名小説を原作にオール尾道ロケで映画化したSF青春ミステリー。
高校3年の夏、美雪の学校に保彦という少年が転校してくる。
ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきたという保彦と秘密を共有することになった美雪は、彼に恋をする。
7月21日、美雪は保彦にもらった薬を使い、10年後の自分に会うためタイムリープする。
「フロントライン」(日本 2時間9分)イオンシネマ・北島シネマサンシャイン
日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、
未知のウイルスに最前線で立ち向かった医師や看護師たちの闘いをオリジナル脚本で描いたドラマ。
2020年2月3日、乗客乗員3711名を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。
香港で下船した乗客1名に新型コロナウイルスの感染が確認されており、船内では100人以上が症状を訴えていた。
日本には大規模なウイルス対応を専門とする機関がなく、災害医療専門の医療ボランティア的組織「DMAT」が急きょ出動することに。
彼らは治療法不明のウイルスを相手に自らの命を危険にさらしながらも、
乗客全員を下船させるまであきらめずに闘い続ける。
「ドールハウス」(日本 1時間50分)イオンシネマ・北島シネマサンシャイン
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督が長澤まさみを主演に迎え、
亡き娘に似た人形に翻弄される家族の恐怖をオリジナル脚本で描いたミステリー映画。
5歳の娘・芽衣を事故で亡くした鈴木佳恵と看護師の夫・忠彦。
悲しみに暮れる日々を過ごしていた佳恵は、
骨董市で芽衣に似たかわいらしい人形を見つけて購入し、我が子のように愛情を注ぐことで元気を取り戻していく。
しかし佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に見向きもしなくなる。
「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」(韓国 1時間58分)イオンシネマ
映画「破墓 パミョ」やドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」で人気のキム・ゴウンと、
ドラマ「Pachinko パチンコ」で注目された新鋭俳優ノ・サンヒョンが共演し、
“普通”であることになじめない男女が支えあい、生きていく姿を描いたドラマ。
周囲から非難されることも多いが、気高く自由奔放でエネルギッシュなジェヒと、
ゲイであることを隠して生きる、繊細で寡黙なフンス。
ある時、クラスメイトによってフンスの秘密が暴かれそうになったとき、
手を差し伸べたのがジェヒだった。
「ミステリアス・スキン」(アメリカ 1時間45分)ufoTABLECINEMA
幼少期に受けた性被害により心に深い傷を負った2人の少年の行く末を描いた青春ドラマ。
スコット・ハイムが自身の経験を基に執筆した小説「謎めいた肌」を原作に、
「ドゥーム・ジェネレーション」のグレッグ・アラキが監督・脚本を手がけた。
カンザス州の田舎町ハッチンソン。
1981年の夏、リトルリーグのチームメイトである8歳のブライアンとニールは、
子どもたちへの性加害を常習的に行っていたコーチにより人生を大きく狂わされる。
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6月のシネマップT
投稿者:
映画ファン
投稿日:2025/05/31(Sat) 08:38
6/6(金)〜
「国宝」(日本 2時間55分)イオンシネマ・北島シネマサンシャイン
李相日監督が「悪人」「怒り」に続いて吉田修一の小説を映画化。
任侠の家に生まれながら、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男の激動の人生を描いた人間ドラマ。
任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまう。
喜久雄の天性の才能を見抜いた上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎は彼を引き取り、
喜久雄は思いがけず歌舞伎の世界へ飛び込むことに。
「ぶぶ漬けどうどす」(日本 1時間36分)イオンシネマ
古都・京都を舞台に、京都愛の強すぎる女性が引き起こす大騒動を描いたシニカルコメディ。
京都の老舗扇子店の長男と結婚し、東京から引っ越してきたフリーライターの澁澤まどか。
450年の歴史を誇る老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと、義実家や街の女将さんたちの取材を始めるが、
「本音と建前」を使い分ける京都の文化を知らず、女将さんたちを怒らせてしまう。
京都の正しき伝道師になるべく奮闘するまどかだったが、
事態は街中を巻き込んで思わぬ騒動へと発展していく。
「JOIKA」(イギリス=ニュージーランド 1時間51分)ufoTABLECINEMA
ロシアのボリショイ・バレエ団を舞台に、
完璧なプリマになることに取り憑かれたアメリカ人バレリーナの狂気を描いたサイコサスペンス。
2012年にアメリカ人女性として初めてボリショイ・バレエ団とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話を基に、
華やかなバレエ界の裏側で当時のダンサーたちが直面していた過酷な現実を描く。
アメリカ人のジョイはボリショイ・バレエ団にスカウトされて単身ロシアへ渡り、
希望を胸にアカデミーに入学する。
そんな彼女を待ち受けていたのは、
常人には理解できないほどの完璧さを求める教師ヴォルコワによる脅迫的なレッスンだった。
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映画と原作小説 「ある一生」3
投稿者:
重三郎
投稿日:2025/05/27(Tue) 14:26
このあたりの描写は原作小説を読む醍醐味だと思う。
大農業主はたんに老いさらばえたのではなかった。
神の名において少年エッガーをムチ打った男が、神にはあらず、大きな歴史≠ゥら逆襲されていたのだ。
かつての「神様」に対して、「この豚野郎」とまで毒づいて。
映画では、後年エッガーが山岳ガイドをしていたあたりは十分には描かれていなかった気がする。
観光客たちのなかには、愚かしい振る舞いに及ぶ者は少なくなかった。
が、エッガーは知っていた。
遅くとも2時間かけて山を登ったあとには、彼らの傲慢な態度も、熱い頭にかいた汗とともに蒸発してしまうことを。
そして最後には、なんとか目的地にたどり着いたことに対する感謝の念と、骨まで沁み通った疲労感のほかにはなにも残らないことを。
この観光客の振る舞いやエッガーの心境は、映画で伝わってきただろうか。
これは映画をもう一度観なければわからない。
映画から小説へ、そしてまた映画へ。
逆に、小説から映画へ、また小説へと往復しなければ、深くは読みとれない。
観光客たちのおしゃべりやころころ変わる気分に、年々耐えられなくなり、
山岳ガイドをやめ、何十年も前から使われていない家畜小屋へ移ってひとりきりの生活を始めた。
話し相手がいないので、自分自身か、周りの物と話した。
ここからは小説の独壇場である。
先立たれた妻マリーのことを頻繁に考えるようになった。
過去のこと、そして、ありえたかもしれない未来のことを。
一部の村人から、完全に狂ったとみなされるようになった。
正確な出生記録がないのだが、小説の設定では79歳ぐらいになった最晩年、エッガーは述懐する。
頭の上には屋根があり、自分のベッドで眠ることができる。
小さな腰掛に座れば、いつまででも景色を眺めていられる。
生きた。
愛を得て、その愛を失った。
そしてなんとかここまで無事に生きてきた。
自分でも思いもしなかったほど長生きしたし、概ね満足のいく人生だった。
自分で知る限りではこれといった罪を犯さず、酒、女、美食といったこの世の誘惑にも溺れることはなかった。
神を信じる必要には一度も迫られず、死を恐れてもいなかった。
自分がどこから来たのかは覚えていないし、自分が最終的にどこへ行くのかもわからない。
だが、そのあいだの時間を、自分のこの一生を、エッガーは悔いなくふりかえることができた。
エッガーは自分の小屋のテーブルの前で死んだ。
吹きさらしのなかでもなく、頭上に星空をいだきながらでもなく。生涯でひとり愛したマリーの傍らに葬られた。
墓穴の上には、荒削りでひびだらけの石灰石が置かれている。
夏にはその石の上に、薄紫のウンランカズラが育つ。
映画と小説で、他国の見知らぬ人の生涯をたどり、ひとの一生を考えることができた。
ちいさい私もエッガーのように、こんなふうにふりかえる境地に至りたい。
自分はどこからきて
どこにいくのかわからない
人間の愚かさ、汚さをみてきた
はずかしいことがいっぱいあった しかし
自分の人生はだいたいにおいて悪くなかった
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映画と原作小説 「ある一生」2
投稿者:
重三郎
投稿日:2025/05/27(Tue) 14:23
一度目の召集ではビッコゆえ、相手にされず。
二度目の召集で就いたコーカサスでの兵役は、それまでのロープウェイ架設と同じ、森林限界をこえた岩壁に張り付く作業だった。
それは孤独と寒さとのたたかいの日々だった。
エッガーは歴史のヒーローではない。
ものごとの意味を考えたりしない、命令をただ実行するーそれだけだった。
生涯を通じた、この黙々とした生き方がかれの命を支えたのかもしれない。
ソ連兵に捕らえられた後の、8年以上の捕虜収容所での強制労働ー伐木、石積み、ジャガイモの収穫、
死んだ男たちの埋葬ーは、小説でも詳しくは描かれていなかった。
作家の思いが捕虜たちの口を借りて表現されていたところに注目した。あたかも箴言のような。
ー どうせ地獄へ向かうのなら、悪魔と一緒に笑うしかないさ
(ロシア警備兵の熱狂から、ヒトラーの終わりらしいことに気づいて)
ー ヒトラーは終わりなのかもしれない。
でも、頭のおかしいやつの後ろには、いつもまた別の、もっと頭のおかしいやつが控えているもので、
なにもかもがまた最初から始まるのは時間の問題にすぎない。
帰還。
義妹の当時でいう私生児、エッガーを預かって、奴隷のような扱いをした大農場主クランツシュトッカーが年老いて、
エッガーに向かって、俺を殴り殺してくれ、という場面があった。
小説では、この大農場主はふたりの息子をおそらく戦争で失っていた。
ー 俺はな、一生のあいだ、・・・神様以外の誰の前にも、身を屈めたことはなかった。
ところが、それに神様がどんな礼をしてくれた?
ふたりの息子を奪ったんだ。俺自身の血と肉を、この体から奪ったんだ。
おまけにこの豚野郎、それだけじゃまだ足りないと来た。
こんなよぼよぼの百姓の体から、命の最後の一滴をまだ搾り取らないで、
毎日のように朝早くから夜遅くまで、こうやって俺を農場の前に座らせて、死ぬのを待たせてやがる。
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映画と原作小説 「ある一生」1
投稿者:
重三郎
投稿日:2025/05/27(Tue) 14:19
好評につき(はっは!)映画と原作小説 つづき
映画未見の方は終幕まで書いていますので、ご注意ください。
映画「ある一生」をみた。
ふだんわれわれは、アルプスの山々を映像や写真で見る、あるいは足を運んだ人もいるだろう。
そしてあこがれ、絶景に感動する。
しかしその陰・歴史にどんな人々の労働があり、生活があったのかはほとんど意識の外ではないだろうか。
この映画はそれを実感させてくれる。
ことに主人公エッガーの労働の姿はこのうえなく美しい。
全天青空を背景に、自分のからだよりはるかに大きな草の束を背負う。
背中から真円を描いて槌をふりおろす。
都会育ちかどうか知らないが、一般に俳優があそこまで肉体を鍛えるのは容易じゃない。
監督が語っている。
「俳優は才能が10%、残りの90%は努力だと私は思っています。
(エッガーを演じた)シュテファンはまさに何もないところから自分の努力によって、妥協せずにエッガーを作り上げてくれました。」
あの汗、労働の美しさは小説では描ききれない。
また厳しくも美しいあの労働をみれば、ただ美しいだけの風景も意味を帯びてくる。
一方、人の一生を2時間足らずで表現するのは至難の技。
ところどころ、あの場面の背景にはどんな事情があったのか、
ソ連抑留の実際はどうだったのか、
そして、主人公の最後に行き着いた境地はどう小説では描かれているのか,
これらを知りたくて原作小説、ローベルト・ゼッターラーの『ある一生』を読んだ。
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