「ケイコ目を澄ませて」に原作というか素になった本があるというので
県立図書館で検索したみたら出てきました。
貸出可だったので予約して借りてきて読みました。
書いたのは小笠原恵子さんというろうのプロボクサー。
ケイコというのは、恵子さんの名前をつかっているのですね。
1979年生まれで、この本が出たのが2011年で恵子さん31歳のときです。
彼女は2戦目を終わって3戦目を待つところで終わっています。
子供時代からボクシングに出会うまでの耳が聞こえないがゆえの虐め、孤立、反抗などが連綿と書かれ
それが映画の当初の笑顔のない無愛想な表情の素だったのかなと思いました。
ジムの会長の雰囲気を三浦友和が本当に生かしていたと思います。
彼女を育てた両親や学校の先生の証言も出ていて、この本を読んでから映画を見ても、映画を見てから読んでも(角川映画みたいですが)より理解が深まります。
彼女はこの本を出した後、3回目の試合で(映画のように)TKO負けを食らい、後に奇跡のカムバックを果たしたとネット記事に出ていました。
ちなみに映画ではホテルの客室係をしていましたが、実際は歯科技工士の学校を出て関連の会社に勤めています。
現在の恵子さんのことは下記のネット記事で見られます。http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2022/12/12/post_59/