徳島でみれない映画をみる会



2024年10月例会
かづゑ的


日本 1時間59分

2024年10月20日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


「私、みんな受けとめて、
逃げなかった。」

瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。宮﨑かづゑさんは10歳で入所してから約80年、ずっとこの島で生きてきた。病気の影響で手の指や足を切断、視力もほとんど残っていない。それでも、買い物や料理など周囲の手を借りながらも自分で行う。
「本当のらい患者の感情、飾っていない患者生活を残したいんです。らいだけに負けてなんかいませんよ」と力強く語るかづゑさん。患者同士のいじめに遭い、つらかった子ども時代。家族の愛情と、たくさんの愛読書が、絶望の淵から引き上げてくれた。そして夫の孝行さんと出会い、海沿いの夫婦寮で自然とともに暮らしてきた。
かづゑさんはいつも新しいことに挑戦している。そしてどこか可愛いらしい。78歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作となる『長い道』(みすず書房)を出版。類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。
90歳も半ばになったかづゑさんは言う、「できるんよ、やろうと思えば。」







かづゑ的

2024年10月特別例会
PERFECT DAYS


日本 2時間4分

2024年10月12日[土]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


こんなふうに生きていけたなら

東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。








PERFECT DAYS

2024年9月例会
風よ あらしよ 劇場版


日本 2時間7分

2024年9月15日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


野枝、生きます。

「女は、家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死んだあとは子に従う」事が正しく美しいとされた大正時代—。男尊女卑の風潮が色濃くある中、そんな世の中に反旗を翻す女性たちが現れ社会に異を唱え始めた。福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、貧しい家を支えるために押し付けられた結婚を蹴って上京。平塚らいてう(松下奈緒)の言葉に感銘を受けた伊藤野枝は手紙を送り、平塚らいてうの青鞜社に入ることになる。当初青鞜社は詩歌が中心の女流文学集団だったが、伊藤野枝が中心になり婦人解放を唱える闘う集団に変わっていった。野枝の文才を見出した夫・辻潤(稲垣吾郎)と別れ、無政府主義の大杉栄(永山瑛太)と生涯のパートナーとなり、波乱に満ちた人生を歩む野枝。しかし関東大震災が起き、理不尽な暴力が彼女を襲うこととなる—。








風よあらしよ

2024年8月例会
ポトフ

美食家と料理人

フランス 2時間16分

2024年8月18日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


そのひと口が永遠となる

〈食〉を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する料理人ウージェニー。二人が生み出した極上の料理は人々を驚かせ、類まれなる才能への熱狂はヨーロッパ各国にまで広がっていた。ある時、ユーラシア皇太子から晩餐会に招待されたドダンは、豪華なだけで論理もテーマもない大量の料理にうんざりする。〈食〉の真髄を示すべく、最もシンプルな料理〈ポトフ〉で皇太子をもてなすとウージェニーに打ち明けるドダン。だが、そんな中、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンは人生初の挑戦として、すべて自分の手で作る渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようと決意するのだが ── 。








ポトフ

2024年7月例会
市子


日本 2時間6分

2024年7月21日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


本当の彼女を誰も知らない。

川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。








市子

2024年6月例会
枯れ葉


フィンランド=ドイツ 1時間21

2024年6月16日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


人生が温まる
料理はいかがですか。

孤独さを抱えながら生きる女と男。ヘルシンキの街で、アンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのか? いくつもの回り道を経て、物語はカウリスマキ流の最高のハッピーエンドにたどりつく。








枯れ葉

特 別 例 会

2024年6月例会
世界で一番しあわせな食堂


フィンランド=イギリス=中国 1時間54分

2024年6月1日[土]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


人生が温まる
料理はいかがですか。

フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、上海から料理人チェン(チュー・パック・ホング)とその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。食堂を経営するシルカ(アンナ=マイヤ・トゥオッコ)は、チェンが食堂を手伝う代わりに、恩人探しに協力することとなる。恩人探しが思うように進まない一方で、チェンが作る料理は評判となり食堂は大盛況。次第にシルカ、そして常連客とも親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてくる―――








世界で一番しあわせな食堂

2024年5月例会
弟は僕のヒーロー


イタリア=スペイン/ 1時間42分 

2024年5月19日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


君がいれば
世界がきらめく

5歳のジャックは初めてできた弟に大喜び、しかし両親から弟ジョーは「特別」な子だと聞かされる。ジョーがスーパーヒーローだと信じるジャックだが、やがて「特別」の意味を知り、思春期を迎えると弟の存在を隠すようになる。ある日、好きな子を前についてしまった嘘が、家族や友達、町全体を巻き込んで、やがて取り返しのつかない事件となり――。








弟は僕のヒーロー

2024年4月例会
ほかげ


日本 / 1時間35分 

2024年4月21日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


戦争が、終わったんだ

女は、 半焼けになった小さな居酒屋で1人暮らしている。体を売ることを斡旋され、戦争の絶望から抗うこともできずにその日を過ごしていた。空襲で家族をなくした子供がいる。 闇市で食べ物を盗んで暮らしていたが、ある日盗みに入った居酒屋の女を目にしてそこに入り浸るようになり…。








ほかげ

2024年3月例会
人生は美しい


韓国 / 2時間3 

2024年3月17日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


愛し合っていた日々よ、さようなら—

人生は美しい


いつも不機嫌な夫・ジンボン(リュ・スンリョン)、反抗期真っ盛りの生意気な娘(キム・ダイン)と、受験を前にまともに口をきこうとしない息子(ハ・ヒョサン)。そんな家族と暮らす平凡な主婦・セヨン(ヨム・ジョンア)は、ある日自分の余命が2か月足らずだと医者から宣告される。子供たちには余命のことを隠し、ジンボンにだけ告げるセヨンだったが夫の反応は鈍く、「いろいろ整理しろ」と不愛想に言い放つだけ。自身の誕生日が近付く中、やけになってジンボンのカードで高級な服や靴を衝動買いするが、気は晴れない。夜な夜な【生きているうちにしたいこと】を考えるセヨンは、学生時代の幸せだった日々を思い返す。そこにはいつも初恋の人=ジョンウ(オン・ソンウ)の姿があった。

一大決心したセヨンは、ジンボンに離婚を突きつける。動揺するジンボンに、「離婚したくないなら私の初恋の人を一緒に探して!」と強引に頼み込むセヨン。妻の最初で最後の反乱に渋々同意するジンボンだったが、いざ車で出発しようとするも、セヨンはジョンウの名前しか知らないのだった。
手がかりなしの旅は、セヨンとジョンウが出会った高校がある木浦(もっぽ)を目指すところからスタートすることに。
木浦の高校に到着し、ジョンウのことを聞き出そうとするも、“個人情報保護法”の壁がセヨンの前に立ちふさがる。しかし、かつてジョンウと共に行った写真館の存在を思い出したセヨンは夫と共に写真館を訪れる。その古びた写真館にジョンウの電話番号が残っていた!と歓喜するのも束の間、20年以上前の番号は当然ながら不通だった。しかし写真館の店主は、ジョンウが釜山の造船所に転職すると言っていたことを教えてくれる。
旅は木浦から、釜山、そしてさらに清州(ちょんじゅ)から、小さな島の甫吉島へと続いていく――。
セヨンはついに初恋相手のジョンウと再会できるのか?そしてセヨンの人生のカウントダウンが刻一刻と近付く中、ジンボンのとった意外な行動とは――?












2024年2月例会

ダンサーインParis

フランス=ベルギー / 1時間58 

2024年2月18日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


エトワールになる夢を
怪我であきらめたエリーズ
未知なる人々やダンスと出会い、
新たな人生の扉を開く——

ダンサーインParis





 パリ・オペラ座バレエで、エトワールをめざすエリーズ。だが、夢の実現を目前にしながら、恋人の裏切りを目撃して心乱れ、ステージで失敗し足首を痛めてしまう。医師から踊れなくなる可能性を告げられたエリーズは、一晩で恋も仕事も失って呆然とする。ひたすらバレエ一筋の日々を送ってきたが、完治しなければ新しい生き方を探すしかない。
 そんなエリーズに、ブルターニュのレジデンスで、料理係のアシスタントを務める仕事が舞い込む。そこで、未知なる人々や今を時めく注目のダンスカンパニーと出会い、踊る喜びと新たな自分を発見していく——。





2024年1月例会

アウシュヴィッツの生還者

カナダ=ハンガリー=アメリカ / 2時間9分 

2024年1月21日[日]
①10:30〜 ②13:10〜 ③15:50〜 ④18:30〜

徳島市シビックセンター・さくらホール


愛する人に会いたい—
その美しき願いが彼を野獣にした

アウシュヴィッツの生還者

1949年、ナチスの収容所から生還したハリーは、アメリカに渡りボクサーとして活躍する一方で、生き別れになった恋人レアを探していた。レアに自分の生存を知らせようと、記者の取材を受けたハリーは、「自分が生き延びた理由は、ナチスが主催する賭けボクシングで、同胞のユダヤ人と闘って勝ち続けたからだ」と告白し、一躍時の人となる。だが、レアは見つからず、彼女の死を確信したハリーは引退する。それから14年、ハリーは別の女性と新たな人生を歩んでいたが、彼女にすら打ち明けられないさらなる秘密に心をかき乱されていた。そんな中、レアが生きているという報せが届く──。